訪問介護とは？

訪問介護（ホームヘルプサービス）は、介護福祉士やホームヘルパーが利用者の自宅を訪問し、日常生活の支援や身体的な介護を行うサービスです。主に要介護認定を受けた高齢者を対象とし、介護保険制度に基づいて提供されます。

訪問介護の主なサービス内容

• 身体介護：入浴、排泄、食事介助、体位交換など、直接身体に触れて行う支援。
• 生活援助：掃除、洗濯、調理、買い物代行など、家事全般の支援。
• 通院等乗降介助：病院への送迎・付き添い・車両の乗り降り支援など。

これらのサービスは、ケアプランに基づき必要な内容が組み合わされて提供されます。

利用開始までの流れ

1. 要介護認定の申請：市区町村窓口や地域包括支援センターで申請。
2. 認定調査・主治医意見書の提出：調査員による訪問と医師の診断。
3. 認定結果の通知：要介護1〜5または要支援1・2に判定されます。
4. ケアマネジャーによるケアプラン作成：訪問介護を含むサービスを計画。
5. 訪問介護事業所との契約・サービス開始

費用と負担割合

訪問介護は介護保険の適用対象です。自己負担額は原則1割（所得により2割・3割）で、サービス内容に応じた単位数で費用が計算されます。

費用の一例（自己負担1割の場合）：

• 身体介護（30分以上1時間未満）：約396円
• 生活援助（20〜45分）：約183〜255円
• 通院等乗降介助：1回約99円

※時間帯（早朝・夜間・深夜）によって加算料金が発生する場合もあります。

費用負担を軽減する制度

• 高額介護サービス費制度：月額上限を超えた自己負担分を払い戻し
• 高額医療・介護合算制度：医療と介護費を合算して負担上限を設定
• 低所得者向け負担軽減措置：対象者には利用料減額が適用されることもあります

これらの制度は市区町村窓口で申請できます。

事業所の選び方

• サービス提供責任者の質と対応力
• スタッフの有資格者比率（介護福祉士など）
• 希望時間帯に対応しているか
• 交通費やキャンセル料の明示
• 事前の無料相談・体験対応の有無

複数の事業所を比較して選ぶことが重要です。

よくある質問（FAQ）

Q1. 訪問介護は誰が利用できますか？ A1. 要介護1〜5または要支援1・2に認定された方が利用できます。

Q2. サービス内容は自分で選べますか？ A2. ケアマネジャーと相談のうえ、必要な支援内容をケアプランに反映して決定します。

Q3. 利用料の支払い方法は？ A3. 月単位でまとめて請求され、口座振替またはコンビニ払いが一般的です。

まとめ：

訪問介護は、住み慣れた自宅で自立した生活を続けるための大切な支援です。身体介護・生活援助・通院支援など、利用者の状態や希望に応じて柔軟に対応できます。費用面では介護保険が活用でき、負担軽減制度も整っています。信頼できる事業所を選び、安心して訪問介護を始めましょう。