レーシック手術のメリットとリスクを専門医が徹底解説
レーシック手術の利点と注意点を、術後の回復や副作用、成功率から総合的に専門的視点で解説。視力矯正を考える方は必見。
レーシック手術を考えているあなたへ
「視力を回復したい」「メガネやコンタクトから解放されたい」——そんな思いからレーシック手術を検索する人が増えています。
しかしその一方で、「安全なのか?」「後遺症はあるのか?」「自分に向いているのか?」という不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、レーシックのメリットとデメリットを、眼科専門医の視点からバランスよく解説し、術後の生活や成功率、注意点についても詳しく触れていきます。
術後の回復が早いレーシックのメリット
メガネ・コンタクトからの解放
レーシック手術は、角膜をレーザーで削って視力を矯正する手術です。多くの人が翌日には裸眼で1.0以上の視力を得られ、「翌朝から世界が変わる」と表現されるほど回復が早いのが特徴です。
- 通常は日帰り手術で、翌日から仕事復帰が可能な場合も
- スポーツや外出時の視野が広がり、生活の自由度が増す
特に日常的にアクティブな生活をしている人にとって、煩わしいメガネやレンズからの解放は大きなメリットといえます。
知っておきたいレーシックのデメリットとリスク
① ドライアイのリスク
レーシック後には、角膜の神経が一時的に傷つくため、涙の分泌量が減り、ドライアイを感じやすくなる傾向があります。特にパソコン作業が多い人は、症状を強く感じることもあります。
- 点眼薬で対応可能だが、慢性的な乾燥感が残る場合も
- 軽度のケースでは3〜6ヶ月で改善する人が多数
② グレア・ハロー(光のにじみ)
夜間、街灯や車のライトが「にじむ」「まぶしく見える」といったグレア・ハローの症状が出ることもあります。
- 特に夜間運転が多い方には注意が必要
- 数ヶ月で慣れる人もいれば、長期的に残るケースも
③ 再手術が必要な場合も
視力の戻りや矯正不足によって、再手術(タッチアップ)が必要になることもあります。また、角膜の状態によってはレーシックそのものが適応外となる場合もあります。
成功率と失敗リスクをどう見るか?
高い成功率の裏にある個人差
一般的に、レーシックの成功率(裸眼視力1.0以上)は90〜95%以上とされています。しかしこれは「医学的に問題がない患者」に対して施術した場合の数字です。
成功の定義は人によって異なり、「完全な視力回復」を求める人にとっては、わずかな乱視の残存や視界の違和感も不満に感じる可能性があります。
また、失敗とまでは言わなくても、以下のようなケースもあります:
- 矯正不足・過矯正
- 術後の視力変動
- 夜間視力の低下
こうしたリスクを理解し、「絶対に完璧になる」とは考えずに臨む姿勢が重要です。
レーシックは誰に向いている?適応基準の目安
自分が適応しているかを知る方法
レーシックは誰でも受けられるわけではありません。専門の検査を通して以下の条件を確認する必要があります:
- 20歳以上で視力が安定している
- 角膜の厚みが十分ある
- 重大な眼疾患がない
- 妊娠中・授乳中ではない
また、視力の数値だけでなく、生活スタイル・職業・将来の希望も判断材料になります。たとえば:
- パイロットや警察官など、極端な視力変化が問題となる職業
- 夜間の運転が多い人
- ドライアイの自覚がある人
これらの要素は、医師とのカウンセリングでしっかり確認することが大切です。
まとめ:レーシックは“知った上で選ぶ”べき選択肢
レーシック手術には、多くのメリットがありますが、同時に無視できないリスクも存在します。成功率の高さに安心せず、自分の体質や生活に本当に合っているかを見極めることが重要です。
「裸眼で生活したい」「視力を根本的に改善したい」と考えている方にとって、レーシックは有力な選択肢の一つです。ただし、メリットとデメリットを冷静に天秤にかけ、自分に合った視力矯正方法を選びましょう。