脳動脈瘤で病院を探す方へ|受診のタイミング・病院の選び方・検査・治療まで詳しく解説
脳動脈瘤は自覚症状が少ないこともありますが、破裂するとくも膜下出血を引き起こす可能性があるため、適切な医療機関で診断・治療を受けることが重要です。本記事では病院選びのポイントや検査、治療の流れについて詳しく紹介します。
脳動脈瘤とは
脳動脈瘤とは、脳の動脈の一部がこぶ状に膨らんだ状態を指します。
未破裂脳動脈瘤では症状が現れないことも多く、健康診断や脳ドックで偶然発見されるケースも少なくありません。
一方で、動脈瘤が破裂するとくも膜下出血を発症し、緊急治療が必要となるため、早期発見と適切な医療機関での診療が重要になります。
脳動脈瘤は何科を受診すればよい?
脳動脈瘤が疑われる場合は、以下の診療科を受診するのが一般的です。
未破裂脳動脈瘤の精密検査や治療方針の相談は、脳神経外科がある医療機関で行われることが一般的です。
すぐに病院を受診すべき症状
次のような症状が突然現れた場合は、速やかな救急受診が必要です。
・突然経験したことのない激しい頭痛
・意識がもうろうとする
・意識を失う
・嘔吐を繰り返す
・首が硬くなる
・ろれつが回らない
・手足の麻痺
・物が二重に見える
これらはくも膜下出血や脳卒中などの可能性もあり、迅速な診断と治療が重要です。
病院で行われる検査
脳動脈瘤が疑われる場合には、症状や状態に応じて画像検査などが行われます。
これらの検査結果をもとに、治療の必要性や方法が検討されます。
脳動脈瘤を診療する病院選びのポイント
病院選びでは、設備や治療体制を確認することが重要です。
治療法の選択肢が多い医療機関では、患者の状態に応じた治療計画を立てやすくなります。
脳動脈瘤の主な治療方法
動脈瘤の大きさや位置、破裂リスクなどを考慮して治療方針が決定されます。
経過観察
小さく破裂リスクが低い未破裂脳動脈瘤では、定期的な画像検査で経過を観察する場合があります。
主な内容
・MRI・MRAによる定期検査
・血圧管理
・禁煙
・生活習慣の改善
開頭クリッピング術
動脈瘤の根元をクリップで閉じ、血流を遮断する外科手術です。
特徴
・再発率が比較的低い
・長期的な治療効果が期待される
・全身麻酔で行われる
コイル塞栓術
カテーテルを用いて動脈瘤内部へコイルを挿入する血管内治療です。
特徴
・頭を開かずに治療できる
・身体への負担が比較的小さい
・高齢者にも適応されることがある
・動脈瘤の形状によって適応が異なる
治療法の比較
どちらが適しているかは、患者ごとの状態や動脈瘤の特徴を踏まえて判断されます。
治療費の目安
健康保険適用時(3割負担)の一般的な目安です。
自己負担額は保険制度や所得区分、治療内容などによって異なります。
入院から退院までの流れ
一般的な流れは次のとおりです。
退院後も定期的な外来受診と画像検査が重要です。
病院受診後に心掛けたいこと
治療後は再発予防や健康管理も重要になります。
おすすめの取り組み
・血圧を適切に管理する
・禁煙を継続する
・適正体重を維持する
・塩分を控えた食生活を意識する
・定期的な画像検査を受ける
・医師の指示どおりに服薬・通院する
生活習慣の見直しは脳血管の健康維持にも役立ちます。
2026年の脳動脈瘤診療の特徴
近年は画像診断技術や血管内治療の進歩により、より詳細な診断と患者ごとの状態に応じた治療選択が可能になっています。
また、多くの脳神経外科専門病院では、脳神経外科医、脳神経内科医、放射線科医、麻酔科医、リハビリテーションスタッフなどが連携し、包括的な診療体制を整えています。
未破裂脳動脈瘤では、破裂リスクと治療による利益・負担を総合的に評価し、経過観察か治療かを慎重に判断することが重要です。
まとめ
脳動脈瘤は自覚症状がないまま見つかることも多い一方で、破裂すると命に関わる重篤な状態となる可能性があります。そのため、脳神経外科など専門的な診療体制を備えた病院で適切な検査と診断を受けることが大切です。
2026年現在では、MRI・MRAによる精密検査や、開頭クリッピング術、コイル塞栓術など患者の状態に応じた治療法が確立されています。病院を選ぶ際は、専門医の在籍状況や治療実績、設備、術後のフォロー体制なども確認し、安心して治療を受けられる医療機関を選ぶことが重要です。