五十肩の治療法|症状の改善に向けたアプローチとリハビリ方法

🕒 2026-02-28

五十肩の症状とその治療法を解説。五十肩(肩関節周囲炎)の原因、治療方法、リハビリの重要性、そして回復を早めるための生活習慣について紹介します。痛みを和らげ、可動域を回復するための実践的なアドバイスを提供します。

五十肩(肩関節周囲炎)とは?

五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の関節周囲の組織が炎症を起こし、肩の動きが制限される疾患です。一般的に50代前後の人に多く見られることから、「五十肩」と呼ばれていますが、年齢に関係なく若い人にも発症することがあります。

主な症状

  • 肩の痛み:肩関節の周囲に痛みを感じる。特に、肩を動かすときに痛みが強くなる。
  • 可動域制限:肩を上げる、後ろに回す、横に広げるなどの動作が制限され、肩の可動域が狭くなる。
  • 夜間痛:夜間に痛みが強くなり、寝ているときに目が覚めることがある。

発症原因

五十肩の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関連しているとされています。

  • 加齢:年齢を重ねることで肩の筋肉や腱が弱まり、炎症を引き起こすことがある。
  • 過度の使用:スポーツや仕事で肩を使いすぎることが原因となる場合がある。
  • 肩の外傷や手術後の後遺症:肩を怪我したり手術を受けた後に五十肩を発症することがある。
  • ホルモンバランスの変化:特に女性では、更年期にホルモンバランスが変化することで肩に影響が出ることがある。

五十肩の治療法

五十肩の治療は、症状を和らげ、肩の可動域を回復することを目的としています。以下に、主な治療方法を紹介します。

1. 保存療法(薬物療法)

最初の治療法として、薬物療法が選ばれることが一般的です。痛みを軽減し、炎症を抑えることが目的となります。

薬物療法の種類:

  • 鎮痛剤:痛みを抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが使用されます。これにより、炎症を抑え、肩の痛みが軽減されます。
  • 筋弛緩剤:肩の筋肉が硬直している場合、筋肉をリラックスさせるための薬が処方されることもあります。
  • ステロイド注射:痛みが強く、薬物療法だけでは改善しない場合には、肩関節にステロイド注射を行うことがあります。炎症を迅速に抑えることができます。

2. 理学療法(リハビリ)

理学療法は、肩の可動域を回復させるために非常に重要です。物理的な手段を用いて、肩の動きや筋肉を再び使えるようにします。

リハビリの内容:

  • ストレッチ:肩関節をゆっくりと動かして柔軟性を回復させます。特に肩を回したり、腕を上げたりする練習が効果的です。
  • 筋力強化:肩周りの筋肉を強化することで、肩関節の安定性を高めます。ウェイトトレーニングやゴムバンドを使った運動が推奨されます。
  • 温熱療法:肩に温湿布や加熱パッドを当てることで、血行を良くし、痛みを和らげることができます。

3. スポーツマッサージ・鍼灸治療

  • スポーツマッサージや鍼灸治療は、肩の筋肉のこわばりをほぐし、血流を改善するために有効です。鍼灸治療は、痛みの緩和や炎症の軽減を助けることがあるため、併用すると効果的な場合があります。

4. 手術療法

保存療法やリハビリが効果を示さない場合、または症状が重度の場合には、手術を検討することがあります。

  • 関節鏡手術(鏡視下手術):肩関節の内部を小さなカメラで観察し、関節の炎症部分を取り除く手術です。回復が比較的早く、侵襲が少ないため、多くの患者に適用されます。
  • 関節形成術:肩関節の機能が非常に悪化している場合には、関節を修復する手術が行われることもあります。

手術は最終手段として考えられ、通常は保存療法が効果を示さない場合に行われます。

五十肩の回復を早める生活習慣

五十肩の治療には、積極的なリハビリや治療が必要ですが、日常生活での注意点を守ることで回復を早めることができます。

1. 正しい姿勢を保つ

日常生活で肩に負担をかけないために、姿勢を正しく保つことが重要です。特にデスクワークやスマホを使う際は、肩に負担がかからないように気を付けましょう。

2. 適度な運動

肩に負担をかけすぎないよう、軽い運動を行いましょう。例えば、ウォーキングや水泳は肩に優しく、全身の血行を良くするので、リハビリに役立ちます。

3. 休養を取る

過度に肩を使わないように注意し、適切な休養を取ることが回復には重要です。休養と治療を組み合わせることで、痛みの軽減や回復を促進できます。

結論

五十肩は、適切な治療とリハビリを行うことで回復する可能性が高い疾患です。薬物療法や理学療法を中心に、必要に応じて手術を検討することがあります。肩の状態が改善されるまでには時間がかかることがありますが、根気強く治療を続けることが重要です。