肩関節周囲炎の治療法完全ガイド|五十肩の原因、治療法、手術の必要性
肩関節周囲炎(五十肩)の治療法を完全ガイド。保存療法から手術まで、効果的な治療法を徹底解説します。症状の進行を防ぎ、回復を促進するためのアプローチ、リハビリ、費用まで網羅しています。
肩関節周囲炎(五十肩)とは?
肩関節周囲炎は、肩関節周囲の組織(特に肩の腱や靭帯)の炎症や硬直により、肩の可動域が制限される疾患です。一般的には40代後半から60代にかけて発症しやすく、 肩関節周囲炎(通称「五十肩」)とも呼ばれます。
主な症状
- 肩を動かすときの痛み
- 肩の可動域制限(腕を上げたり後ろに回したりする動作が困難)
- 夜間痛、特に寝ているときに痛みがひどくなることも
発症の原因
- 加齢による肩関節周囲の変化(筋肉や靭帯の弾力性低下)
- 過剰な使いすぎや怪我
- 肩の使い方の不適切さ(デスクワークや運転など長時間の同じ姿勢が原因)
- 糖尿病や甲状腺疾患などの病気が関連していることもあります。
肩関節周囲炎の治療法
肩関節周囲炎の治療は、主に保存療法と手術療法に分かれます。初期段階では、基本的には保存療法を試み、症状が改善しない場合や重症の場合には手術が考慮されます。
1. 保存療法
① 薬物療法
- 消炎鎮痛薬(NSAIDs、アセトアミノフェンなど)を使って、肩の痛みと炎症を抑える。
- 筋弛緩薬やステロイド注射を使用して、炎症をコントロールします。
② リハビリテーション(理学療法)
- 肩関節の可動域訓練:リハビリテーションを通じて肩関節の可動域を回復させ、筋力を強化します。
- ストレッチングと運動療法:肩の筋肉と関節の柔軟性を高め、回復を促進します。
③ ホットパッドやアイスパック
- アイスパックを使って炎症を抑える(特に痛みが強い時期)
- 温湿布やホットパッドを使って血行を促進し、痛みを軽減
④ 生活習慣の改善
- 姿勢改善や肩の使い方の見直し(長時間同じ姿勢を避けるなど)
- 適切な運動やストレッチを行うことが予防にもつながります。
2. 手術療法
保存療法で改善しない場合や、症状が重い場合には、手術が必要になることがあります。以下は手術の選択肢です。
① 関節鏡視下手術(肩鏡手術)
- 肩関節鏡を使って、関節内の炎症を取り除きます。
- 関節の硬化部分や損傷部分の修復を行うことで、肩の動きを回復させます。
② 開放的手術
- 関節鏡では対応できない場合や、より深刻な損傷がある場合に行います。大きな切開を必要とし、長期的な回復期間が必要です。
肩関節周囲炎の治療費用
治療方法によって費用が異なります。保険適用の場合でも、診療費、リハビリ、手術費用などが加算されます。以下はおおよその目安です。
1. 保存療法
■ 診察・薬物治療
- 初診料: 約3,000円~5,000円
- 薬物療法: 保険適用の場合、1ヶ月あたり1,000円~3,000円程度
■ 理学療法(リハビリ)
- 1回あたり: 約1,000円~2,000円(保険適用)
- 月2〜3回通院した場合: 約2,000円~6,000円
2. 手術療法
■ 関節鏡視下手術
- 手術費用: 約30万円~50万円(保険適用後)
■ 開放的手術
- 手術費用: 約50万円~100万円(保険適用後)
治療期間と回復
1. 保存療法
- 改善期間: 3ヶ月~6ヶ月程度
- 定期的なリハビリや運動療法を続けることで、1~2ヶ月以内に痛みが軽減されることもあります。
2. 手術療法
- 回復期間: 約6ヶ月~1年
- 手術後はリハビリが必要で、最初の2~3ヶ月は可動域の制限が続きますが、最終的には正常に肩が動かせるようになります。
肩関節周囲炎(五十肩)の予防
- 肩の筋力強化:軽いダンベル運動や肩回しで筋力をつけ、肩関節を支える筋肉を強化
- 柔軟性を高める:肩のストレッチを定期的に行う
- 姿勢に気をつける:長時間のデスクワークや車の運転では、肩に負担をかけないように意識的に姿勢を整える
よくある質問(FAQ)
Q1:肩関節周囲炎は自然に治ることがありますか?
→ 初期段階では、適切な治療とリハビリにより自然に改善することもあります。ただし、放置すると慢性化する可能性があるため、早期の治療が推奨されます。
Q2:手術はどの程度の症状で必要ですか?
→ 保存療法で改善しない、または動作に支障が出る場合には、手術が必要になることがあります。医師と相談の上、判断します。
Q3:肩関節周囲炎は再発しますか?
→ 適切なリハビリや生活習慣を改善することで、再発のリスクを減らすことができますが、年齢や過去の症例によっては再発することもあります。
結論
肩関節周囲炎(五十肩)の治療には、保存療法と手術療法があります。まずは薬物療法やリハビリを行い、効果が見られない場合には手術が検討されます。早期治療が大切であり、日常生活で肩に過度な負担をかけないようにすることが予防にもつながります。
手術が必要な場合でも、関節鏡視下手術であれば比較的回復が早く、効果的に症状を改善することが可能です。