手根管症候群の治療法・費用・手術の流れを徹底解説|早期発見と予防のポイント
🕒 2026-02-27
手根管症候群の治療法を詳しく解説。保存療法、薬物療法、注射治療、手術(開放手術・内視鏡手術)の違いや費用の目安、通院期間、リハビリ方法まで網羅。症状の軽重別対応や日常生活での予防法も紹介し、早期改善・再発防止に役立つ保存版ガイドです。
手根管症候群とは
手根管症候群(Carpal Tunnel Syndrome, CTS)は、手首の手根管内で正中神経が圧迫されることにより発症する末梢神経障害です。
正中神経は、手の親指、人差し指、中指、薬指の一部の感覚と、手の筋肉の動きを制御しており、圧迫されるとしびれ・痛み・筋力低下が起こります。
手根管症候群の主な症状
- 指先のしびれ、チクチク感(特に親指・人差し指・中指)
- 夜間・朝方に症状が悪化
- 握力低下
- 指先の感覚鈍麻
- 親指の付け根の筋萎縮(重症時)
発症原因
手根管症候群は、手首の反復運動や圧迫、全身疾患の影響で起こることが多いです。
主な誘因
- パソコン作業やスマートフォンの長時間操作
- 手首を曲げた姿勢の繰り返し
- 妊娠・更年期(ホルモン変化による浮腫)
- 糖尿病、腎疾患、甲状腺疾患など
- 外傷や骨折後の変形
診断方法
手根管症候群は問診と身体所見が中心です。
■ 主な検査
- ティネル徴候:手首叩打でしびれが誘発されるか確認
- ファーレンテスト:手首を90度曲げてしびれを誘発
- 神経伝導速度(NCS)検査:正中神経の伝導速度低下を確認
- 超音波検査:神経の浮腫や腫れを評価
手根管症候群の治療法
治療は、症状の軽重に応じて保存療法 → 薬物療法・注射 → 手術の段階的アプローチが基本です。
① 保存療法(軽症向け)
■ 手首安静
- 手首を中立位に保つ装具(ナイトスプリント)
- 1か月程度の装着で改善することもある
■ 生活動作の改善
- 手首の過度な曲げ伸ばしを避ける
- 作業姿勢の工夫(キーボード・スマホ操作)
■ 効果
- 軽症では60〜70%が改善
- 改善が不十分な場合は薬物療法や注射に進む
② 薬物療法
- 消炎鎮痛薬(NSAIDs)で疼痛を軽減
- ビタミンB群(神経保護目的)
- 軽症例での短期使用が一般的
③ 注射療法(ステロイド注射)
手根管内に局所ステロイドを注入して炎症を抑えます。
- 効果持続:数週間〜数か月
- 保存療法で効果がない場合に検討
- 侵襲が少なく、通院1回で可能
④ 手術療法(中等症〜重症向け)
■ 手根管開放術(Open Surgery)
- 手首の手根管を切開して圧迫を解除
- 入院不要の場合が多く、局所麻酔で実施可能
- 回復期間:約2〜4週間で日常生活に支障なく復帰可能
■ 内視鏡手術(Endoscopic Surgery)
- 小切開から内視鏡で手根管を開放
- 傷が小さく、回復が早い
- 手術費:約20,000〜50,000円(保険3割負担)
- 入院期間:1〜3日程度
■ 手術後の注意
- 手の指のリハビリ(握力・運動機能回復)
- 術後感染・神経損傷のリスクを考慮
治療費の目安
保存療法・薬物療法
注射療法(ステロイド)
- 約3,000〜10,000円/回(診察料含む)
手術療法
※差額ベッド代やリハビリ費は別途発生する場合があります。
リハビリ・回復期間
手術後・注射後は以下を行います。
- 指の可動域訓練
- 握力回復トレーニング
- 日常生活動作の再習得
回復は個人差がありますが、軽症であれば1〜2か月で日常生活復帰可能です。
日常生活での予防と注意点
- 手首を長時間曲げない
- キーボード・スマホ操作の姿勢改善
- 手首ストレッチをこまめに実施
- 肥満・糖尿病など全身リスク管理
よくある質問(FAQ)
Q1:手術しないと回復しませんか?
→ 軽症では保存療法で改善することがあります。中等症以上は手術が有効です。
Q2:注射は何回まで可能ですか?
→ 症状と神経学的所見に応じて医師が判断。複数回実施可能ですが、長期反復は推奨されません。
Q3:手術後の再発はありますか?
→ 再発はまれですが、手首の使いすぎや姿勢不良で再発する場合があります。
まとめ
手根管症候群は早期に発見・治療することで、日常生活の障害を最小限に抑えることができます。
ポイント:
- 初期は保存療法・薬物療法で対応
- 効果不十分なら注射や手術を検討
- 手術は開放・内視鏡があり、入院期間・費用・回復期間を考慮
- 日常生活での予防・姿勢改善が重要
医師と相談し、自分の症状・ライフスタイルに合った段階的治療を行うことが、改善と再発防止に直結します。