後遺障害 等級認定 方法|申請手順・必要書類・弁護士費用相場まで徹底解説【交通事故対応ガイド】

🕒 2026-02-27

交通事故後、「症状が残ったのに十分な補償を受けられない」というケースの多くは、後遺障害等級認定の取得に失敗していることが原因です。 後遺障害等級は、慰謝料・逸失利益・将来の収入補償に直結する極めて重要な制度です。本記事では、認定の具体的な方法と実務上のポイントを体系的に解説します。

後遺障害等級とは何か

後遺障害等級とは、交通事故によって残存した症状について、自賠責保険制度に基づき1級〜14級まで区分される認定制度です。

代表的な症状例:

  • むち打ち症による神経症状(14級・12級)
  • 骨折後の可動域制限
  • 高次脳機能障害
  • 失明・聴力障害

等級が高いほど、賠償額は大きくなります。

等級認定の2つの方法

① 事前認定

加害者側保険会社が申請手続きを代行する方法です。

特徴

  • 手続きが簡便
  • 書類収集は保険会社主導
  • 被害者の関与が限定的

リスク

  • 必要資料が十分提出されない可能性
  • 等級が非該当になるケースが多い

② 被害者請求(推奨)

被害者自身が自賠責保険へ直接申請する方法です。

メリット

  • 書類を自分で精査・補強できる
  • 医師意見書を追加提出可能
  • 適切な等級取得の可能性が高い

実務上、適正等級を目指すなら被害者請求が望ましいとされています。

等級認定までの流れ

1. 症状固定

医師が「これ以上改善が見込めない」と判断する時点です。 この診断がなければ申請できません。

2. 後遺障害診断書作成

最重要書類です。

記載ポイント:

  • 他覚所見の有無
  • 神経学的検査結果
  • MRI・CT画像所見
  • 可動域制限数値

診断書の質が結果を左右します。

3. 必要書類提出

主な書類:

  • 後遺障害診断書
  • 診療報酬明細書
  • 画像資料
  • 事故証明書
  • 休業損害証明

4. 自賠責損害調査事務所による審査

審査期間は通常1〜3か月程度。

等級認定で重要な実務ポイント

通院頻度

むち打ち症の場合、

  • 月1回通院 → 非該当リスク高
  • 月8〜10回以上 → 認定可能性上昇

継続的な治療実績が重要です。

医学的裏付け

画像上異常がない場合でも、

  • 神経学的テスト結果
  • 痛みの持続期間
  • 一貫した症状経過

これらが認定の判断材料になります。

等級ごとの慰謝料目安(自賠責基準)

  • 14級:約32万円
  • 12級:約94万円
  • 9級:約249万円
  • 1級:約1150万円以上

※任意保険基準・弁護士基準ではさらに増額する場合があります。

異議申立ての方法

非該当または低い等級の場合、異議申立てが可能です。

必要な対応

  • 医師に再意見書作成依頼
  • 追加画像検査
  • 症状経過の詳細陳述書作成
  • 専門医の診断取得

成功率は資料の補強次第で大きく変わります。

弁護士に依頼する場合の費用相場

  • 着手金:約10万〜30万円
  • 成功報酬:増額分の10〜20%前後

最近は成果報酬型契約も増えています。 費用体系は事務所により異なります。

よくある失敗例

  1. 通院中断
  2. 症状固定前に示談
  3. 診断書内容を確認しない
  4. 画像検査を実施しない

これらは認定失敗の典型例です。

まとめ

後遺障害等級認定は、単なる手続きではなく戦略的な証拠構築プロセスです。

  • 被害者請求を検討
  • 診断書の精査
  • 継続通院
  • 必要なら専門家活用

等級が1つ違うだけで、最終的な賠償額は数百万円単位で変わる可能性があります。

交通事故後に症状が残っている場合は、早期に制度理解を深め、適切な準備を進めることが重要です。