胸郭出口症候群の治療費ガイド|診断・保存療法・手術・治療期間と費用相場

🕒 2026-02-27

胸郭出口症候群の治療費をわかりやすく解説します。診断に必要な検査費、保存療法(理学療法・薬物療法)の費用相場、手術治療の費用と入院コスト、通院回数・フォローアップの費用目安、保険適用の範囲まで整理。症状の重症度や治療戦略に応じた総合的な費用構造を理解し、治療計画を立てるための実用的ガイドです。

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome;TOS)は、頸部・胸郭出口(鎖骨と第一肋骨の間)で神経・血管が圧迫されて起きる症状群です。 主な症状は以下の通り:

  • 肩・腕・指のしびれ・痛み
  • 重だるさ・脱力感
  • 血流障害による冷感・蒼白
  • 筋力低下

原因は個人差があり、姿勢不良・筋膜の緊張・先天的な骨格変異・外傷後など多岐にわたります。

胸郭出口症候群の診断にかかる費用

胸郭出口症候群は診断が難しい疾患のひとつで、複数の検査を組み合わせて判断します。

■ 初診・問診

  • 初診料:約2,000~5,000円
  • 症状ヒアリング
  • 身体診察(神経・血管の評価)

診察自体は保険適用で比較的低負担で受診できます。

■ 画像検査

● エックス線(レントゲン)

  • 約2,000~6,000円 骨・関節の評価

● 超音波検査

  • 約3,000~7,000円 血管・軟部組織の動的評価に有用

● MRI(磁気共鳴画像)

  • 約5,000~15,000円 神経・血管・筋膜の精密評価

■ 神経伝導検査/筋電図

  • 約4,000~10,000円 神経障害の有無を評価するために実施されることがあります。

■ トータル診断費の目安

初期診断は複数検査が組み合わさるため、

約1万~3万円程度 が一般的目安です(保険3割負担)。

保存療法(保存的治療)の費用

胸郭出口症候群の初期治療はまず 保存療法が中心 です。多くは理学療法や生活動作の改善、薬物療法により症状緩和を図ります。

① 理学療法(PT)

理学療法士による姿勢・筋膜・筋力調整など。

  • 費用:約500~2,000円/回(保険3割負担)
  • 通院頻度:週1~2回程度が一般的

年間費用の目安 週1回ペース:約3万~8万円前後(年度で変動)

② 運動指導・セルフケア

医師・セラピストからホームエクササイズ指導を受ける場合もあります。

  • 指導料:約1,000~3,000円/回
  • 実施頻度によって総費用が変動

③ 物理療法(電気刺激・温熱療法)

  • 約500~1,500円/回
  • 痛み緩和・血流改善目的

④ 薬物療法

痛み・炎症を抑えるための内服薬。

  • 内服薬費用:約1,000~3,000円/月 (処方内容により変動)

■ 保存療法での費用総額例

  • 通院(理学療法含む):約3万~10万円/月 (頻度・実施内容により差あり)

保存療法は長期間継続されるケースが多いため、トータル費用の把握が必要です。

手術療法の費用

保存療法で効果が不十分な場合、手術療法が検討されることがあります。

■ 手術・入院費

▲ 1) 手術本体費用

胸郭出口症候群の手術は、圧迫部位除去や構造改善を目的とした術式です。

  • 手術費用:約20万~80万円 (内容・難易度による個別差)

▲ 2) 入院費用

  • 入院費:約5,000~2万円/日 入院日数は術式・病院方針により異なるため、数日~1週間程度の入院が想定されるケースもあります。

▲ 3) 麻酔料

  • 約2万~5万円

▲ 4) 病理検査・術中検査

  • 約5,000~2万円

■ 手術後の通院・リハビリ

術後は再度理学療法や経過チェックのため通院が継続されます。

  • 初期フォロー:約500~2,000円/回
  • リハビリ継続:約500~2,000円/回

■ 手術全体の費用総額イメージ

保存療法から手術に至った場合の総額目安

項目費用
手術本体約20万~80万円
入院費約2万~14万円(数日~1週間)
麻酔料約2万~5万円
術後通院数千円×複数回
合計(典型例)約30万~100万円以上

※ 病院・術式・入院日数・保険適用有無により変動。

保険適用の範囲

胸郭出口症候群は診断・保存療法・手術療法のほとんどが健康保険適用となるケースが多いです。 条件を満たせば、自己負担は 原則3割 となります。

保険適用対象の例

  • 医師の診断・処方に基づく検査・治療
  • 理学療法・リハビリ
  • 手術・入院・検査

※ 自費の特殊検査・自費リハビリプログラム等は別途費用となる場合あり。

通院・治療期間と費用

保存療法では数週間~数ヶ月程度の通院が一般的です。症状の改善状況により期間は変わります。

通院例(保存療法中心)

  • 初期:週1~2回
  • 中期:週1回
  • 維持:月1回

費用例 週1回メニュー:月約3万~10万円 (理学療法+診察+薬剤)

自費治療・オプションの費用

一部患者は保存療法で効果が不十分な場合、自費サービスを選ぶことがあります。

① 自費リハビリパッケージ

  • 専門ストレッチ・筋膜リリース
  • 費用:回約3,000円~1万5,000円

② 高度画像検査(自費)

  • 3D動態評価・特殊MRI等
  • 費用:約1万~5万円(内容により差)

③ カウンセリング(セカンドオピニオン)

  • 専門医との詳細相談
  • 費用:約5,000円~2万円

治療を選ぶ際の比較ポイント

胸郭出口症候群の治療費を比較する際は、次の視点が役に立ちます。

✔ 保険適用/自費範囲

治療費に含まれる保険適用項目と自費項目を明確にします。

✔ 回数・期間

治療・通院回数の想定により総費用が大きく変動します。

✔ 施術方針の明確性

  • 初期保存療法中心
  • 保存療法+手術方針
  • 手術時の入院日数想定

治療目標を相談段階で共有することが重要です。

よくある質問(FAQ)

Q1:手術しないと治らない? A:初期・中等度は保存療法が適応されることが多く、手術は症状が強い・改善が乏しい場合に検討されます。

Q2:費用はどれくらい抑えられますか? A:保存療法中心であれば月数万円レベルで経過できます。手術を行う場合は数十万円規模になることが多いです。

Q3:通院治療でも保険は適用されますか? A:医師の診断に基づく理学療法・診察・検査は健康保険適用範囲です。

まとめ

  • 初期診断費用:約1万~3万円
  • 保存療法(理学療法中心)月:約3万~10万円
  • 手術本体費:約20万~80万円
  • 入院費:約2万~14万円
  • 合計イメージ:約30万~100万円以上

治療費は症状の重症度、治療方針(保存療法中心か手術含むか)、通院頻度・期間によって変動します。 保険適用を前提とした費用構造を理解し、自分の症状・ライフプランに合った治療計画を立てることが大切です。