肩インピンジメント症候群は手術が必要?治療費と選択基準
肩インピンジメント症候群は、肩を動かした際に骨や腱が衝突し、痛みや可動域制限を引き起こす疾患です。五十肩や腱板損傷と混同されやすい一方で、治療方法や治療費、保険適用の考え方が異なるケースも多く、治療にかかる費用相場を事前に把握したいと考える方が増えています。本ページでは、肩インピンジメント症候群の治療内容と費用を中心に整理します。
肩インピンジメント症候群の概要
肩インピンジメント症候群とは、肩関節を動かす際に、
- 上腕骨
- 肩峰
- 腱板(けんばん)
などが繰り返し衝突し、炎症や痛みが生じる状態を指します。
日常生活や仕事、スポーツ動作に支障をきたすことが多い疾患です。
主な原因
- 肩の使いすぎ(オーバーユース)
- 姿勢不良・猫背
- 加齢による腱板の柔軟性低下
- 肩周囲筋の筋力低下
中高年だけでなく、デスクワークやスポーツを行う若年層にも発症する可能性があります。
症状の特徴
- 腕を上げると肩が痛む
- 夜間痛がある
- 肩を動かすと引っかかる感覚
- 可動域が狭くなる
症状が進行すると、保存療法だけで改善しにくくなる場合もあります。
診断方法
- 問診・視診
- レントゲン検査
- MRI検査(腱板の状態確認)
これらの検査結果を基に、治療方針と治療期間、費用の目安が判断されます。
肩インピンジメント症候群の主な治療方法
保存療法(手術なし)
初期〜中等度では、保存療法が基本です。
- 安静・動作制限
- 消炎鎮痛薬の内服
- 理学療法(リハビリ)
- 物理療法
治療期間の目安
- 数週間〜数か月
注射治療
痛みが強い場合には、注射治療が選択されることがあります。
- ステロイド注射
- 局所麻酔注射
一時的に痛みを軽減し、リハビリを進めやすくする目的で行われます。
手術治療が検討されるケース
- 保存療法で改善がみられない
- 日常生活に強い支障がある
- 腱板損傷を合併している
代表的な手術:
- 関節鏡視下手術
- 骨棘(こつきょく)切除
肩インピンジメント症候群の治療費用相場
保存療法の場合
総医療費
- 約2万円〜5万円前後(通院)
自己負担額(3割負担)
- 数千円〜1万5千円程度
注射治療の費用目安
- 1回あたり:約2,000円〜5,000円(3割負担)
- 回数により総額は変動
手術を行う場合の費用
総医療費
- 約80万円〜150万円前後
自己負担額(3割負担)
- 20万円〜40万円程度
※入院日数・手術内容により異なります。
入院が必要になるケース
- 手術を伴う治療
- 術後リハビリが必要な場合
入院期間の目安
- 約3日〜1週間程度
健康保険の適用について
肩インピンジメント症候群の治療は、原則として健康保険が適用されます。
- 診察・検査
- 注射
- 手術
- リハビリ
※自由診療や差額ベッド代は対象外です。
高額療養費制度の利用
手術を伴う場合は、高額療養費制度の対象となることがあります。
- 月額自己負担上限あり
- 限度額適用認定証の利用可能
自己負担額を抑えるために、事前確認が重要です。
医療保険・生命保険の給付対象
契約内容により、
- 入院給付金
- 手術給付金
- 通院給付金
が支給される場合があります。
治療費を考える際の注意点
- 通院回数が増えると費用も増加
- 仕事・家事への影響
- 再発防止のためのリハビリ継続
短期費用だけでなく、中長期的な医療費も考慮することが重要です。
よくある質問(費用・治療中心)
Q. 注射だけで治りますか? A. 症状の程度により異なり、リハビリ併用が一般的です。
Q. 手術は必ず必要ですか? A. 多くの場合は保存療法が優先されます。
まとめ|肩インピンジメント症候群の治療費は治療法で大きく異なる
肩インピンジメント症候群は、保存療法から注射、手術まで幅広い治療選択肢があり、治療内容によって費用相場は大きく異なります。健康保険や高額療養費制度を正しく理解し、症状や生活状況に応じた治療選択を行うことが重要です。