◆ 庭リフォームの基本：何から始めればいい？

庭リフォームを成功させるには、最初に目的を明確にすることが重要です。「ただ何となくきれいにしたい」では、デザインや工事内容がぼんやりしてしまい、結果的に費用対効果の低いリフォームになってしまうこともあります。

● まず決めるべき３つのポイント

1. 庭をどのように使いたいか（用途） ・BBQやホームパーティー ・子どもが遊ぶスペース ・ペットのドッグラン ・ガーデニングスペース ・観賞用の癒しの庭 ・物置きや作業スペース
2. どの程度のメンテナンス手間が許容できるか ・芝生 → 手入れ多め ・人工芝 → メンテナンスほぼ不要 ・砂利・タイル → 雑草抑制に効果的 ・植栽を多めにする → 水やり・剪定が必要
3. 予算の上限と優先順位 ・舗装工事 ・デッキやフェンス ・植栽や照明 ・物置、ガーデン家具

目的が明確になるほど、プロに相談したときの提案や見積もりもより正確になります。

◆ 裏庭改造｜使いにくい“デッドスペース”を有効活用する方法

裏庭は、日当たりが悪かったり狭かったりして「どう使えばいいかわからない」という相談が非常に多い場所です。しかし、適切にデザインすれば、大きな追加工事をしなくても魅力的な空間に生まれ変わります。

● 裏庭の人気リフォームアイデア

1. 簡易テラス・ウッドデッキでくつろぎ空間

狭い裏庭でも、1〜2畳のデッキを設置するだけで「ちょっとした読書やコーヒータイムが楽しめる空間」になります。

2. メンテフリーの人工芝で子ども・ペットスペースに

人工芝なら日当たりの悪さも気にならず、泥汚れや草むしりの心配もありません。

3. 砂利＋飛び石でスタイリッシュな小径に

デッドスペースを一気に“和の雰囲気”に変える簡単な方法です。

4. 裏庭収納（物置）として活用する

庭仕事道具やアウトドア用品の収納として人気。 省スペース物置を置くだけで庭の見栄えが整います。

裏庭は「工夫次第で価値が生まれる」場所なので、全面改修よりも小さなアレンジの積み重ねが効果的です。

◆ エクステリア工事の基礎知識｜フェンス、門扉、アプローチ、照明など

庭リフォームで避けて通れないのがエクステリア工事です。「家の外観を整える」「プライバシーを守る」「安全性を高める」など目的に応じて必要な工事は異なります。

● 代表的なエクステリア工事

• フェンス（目隠し）
• 門扉
• カーポート
• アプローチ舗装
• ウッドデッキ
• テラス屋根
• ガーデンライト
• 物置・倉庫

■ 目隠しフェンスで“プライバシー確保”

住宅密集地では特に重要。 風通しの良いルーバータイプ、完全目隠しのボードタイプなど種類も豊富です。

■ アプローチ舗装で玄関まわりをアップグレード

タイル、石材、スタンプコンクリートなどによって家の印象は大きく変わります。

■ ガーデンライトで夜景・防犯性UP

照明は比較的安価なのに満足度が高い設備です。 LEDなら電気代も気になりません。

エクステリア工事は“庭の使い勝手と見た目の両方”を向上させる、非常にコスパの良いリフォームです。

◆ ガーデンデザインの方向性｜和・洋・北欧・ナチュラルなど

庭のデザインは大きく4つのスタイルに分類できます。

● 1. 和風庭園（落ち着き・癒し）

• 石灯籠
• 砂利と飛び石
• 竹垣
• 苔や落葉樹 静かさと四季の変化を楽しむ、日本らしい庭。

● 2. 洋風ガーデン（華やか・カラフル）

• 花壇
• レンガ
• アーチ
• ガーデンファニチャー 家庭菜園やガーデニング好きに人気。

● 3. モダン・スタイリッシュ（都会的）

• コンクリート舗装
• シンボルツリー1～2本
• 黒・グレー中心の配色 管理が楽でシンプルなデザインを好む人に最適。

● 4. 北欧ナチュラル（リラックス）

• 木や白い砂利
• シンプル家具
• 柔らかい色の植栽 自然素材を生かした心地よい庭。

◆ 小スペース改造アイデア｜狭い庭でも“映える”

小さな庭だからこそ工夫のしがいがあります。

● 1. 壁面を活かした“縦のガーデン”

植木鉢を壁に設置するだけで華やかに。

● 2. 半分を人工芝、半分を砂利でメリハリ

費用も安く、雑草対策にも効果的。

● 3. 小さなカフェコーナー

折りたたみ式テーブルで簡単に作れます。

● 4. ミニ家庭菜園

プランターならスペースを選びません。

◆ おしゃれ庭の事例まとめ

• 白砂利 × 黒フェンスでモダンに
• 人工芝 × ウッドフェンスでカジュアルガーデン
• 和石 × 飛び石で“旅館風の庭”
• レンガ舗装 × カラフル植栽でヨーロピアン風
• ライトアップで夜も映える庭

写真映えしつつ、住む人のライフスタイルによく合う庭が理想です。

◆ 予算を抑える節約テクニック

庭リフォームは工夫すれば費用を大幅に抑えられます。

● 1. プロとDIYの“ハイブリッド方式”

• 舗装やフェンス → プロに依頼
• 植栽や照明 → DIYで対応 これだけで 20〜40％ 節約できます。

● 2. 材料はネット購入で安く

砂利・人工芝・ウッドパネルなどはネットのほうが安価。

● 3. 業者の“相見積もり”は必須

同じ工事でも数万円〜数十万円違うことは普通です。

◆ 家族・ペットにやさしい庭リフォーム

● 家族向けのポイント

• バリアフリーのアプローチ
• 子どもの遊び場（人工芝や砂場）
• 洗濯スペースの確保
• 影になるタープ設置

● ペット向けのポイント

• 犬が走れる人工芝
• フェンスで脱走防止
• 足に優しいクッション素材
• ペットシャワーやドッグスペース

安心して過ごせる庭は、家族の幸せにもつながります。

◆ まとめ｜庭リフォームは“計画・デザイン・予算”で成功する

庭リフォームは、生活を大きく変える価値の高い投資です。

• 目的を明確にする
• 小さな裏庭も工夫すれば快適になる
• エクステリア工事で外観と使い勝手を向上
• ガーデンデザインで庭の雰囲気を統一
• 小スペースでも魅力的に
• 節約ポイントを押さえてコスト削減
• 家族・ペットに優しい庭作り

これらを意識すれば、どんな庭でも理想に近づけることができます。