洗濯機が脱水しない原因トップ10

1. 排水口や排水ホースの詰まり

洗濯機修理で最も多く見られる原因の一つは、排水経路の詰まりです。糸くずや髪の毛、紙片などが排水口やホース内に溜まると、排水が滞り脱水工程に進まなくなります。特に長期間掃除をしていない場合に発生しやすく、まず最初に確認すべきポイントです。

2. フィルターの汚れ

糸くずフィルターや排水フィルターが目詰まりしていると、水の排出が遅くなり、脱水が開始されません。洗濯機修理の基本として、フィルター清掃は最も簡単で効果的な方法です。定期的にフィルターを外してゴミを取り除くことが重要です。

3. 排水ポンプの故障や異物混入

排水ポンプが故障している場合や、ポンプ内に小物が入り込んでいる場合も脱水できません。異音や振動、まったく水が排出されない場合は、ポンプの不具合が考えられます。家庭で簡単に取り除ける異物もありますが、ポンプの交換は洗濯機修理の専門技術が必要です。

4. 洗濯槽のバランス異常

洗濯物の偏りや大物1枚だけの洗濯などで、洗濯槽のバランスが崩れると自動で脱水が停止する機種があります。この場合、洗濯物を均等に分け直すことで改善することが多く、洗濯機修理の前に簡単に確認できるポイントです。

5. ベルトの緩みや破損（ベルトドライブ機種）

ベルト駆動式の洗濯機では、ベルトの緩みや切断が原因で脱水ができないことがあります。電源は入るがドラムが回転しない場合、ベルトの状態を点検します。見える範囲で亀裂や弛みを確認し、必要に応じて交換します。

6. モーターや駆動系の不具合

年式が古い機種では、モーターやカーボンブラシなど駆動系の摩耗が原因で脱水力が不足することがあります。この場合、洗濯機修理には専門知識が必要となるため、自己判断で分解せず、業者に依頼することが安全です。

7. 水位センサーや圧力スイッチの異常

水位センサーや圧力スイッチが正常に動作しない場合、洗濯機が「まだ水が残っている」と誤認し脱水を開始しません。センサーの故障は家庭での修理が難しいため、洗濯機修理業者に依頼するケースが多いです。

8. 電子制御基板の故障

最近の洗濯機では電子制御基板（メインボード）が脱水を制御しています。表示パネルに異常が出る場合やエラーが消えない場合、制御系の故障の可能性があります。無理な分解や修理は危険ですので、専門家による洗濯機修理が必要です。

9. 冬季の排水経路凍結

寒冷地では、冬季に排水ホースや排水経路が凍結して脱水できないことがあります。凍結が原因の場合は、室内に移動するかホースの断熱対策を行うことで改善できます。

10. 操作ミスやコース設定の問題

意外に多い原因が、ユーザー操作の誤りです。「脱水なし」のコースを選択していたり、蓋スイッチが正しく閉まっていない場合、脱水が開始されません。まずは操作方法とスイッチの確認を行いましょう。

自宅でできる洗濯機修理チェックリスト

1. 表示やエラーコードの確認

エラー表示や点滅がある場合は、取扱説明書でエラー内容を確認し、原因を特定します。

2. 蓋とロックの確認

蓋が完全に閉まっているか、ロック周辺に異物が挟まっていないかを確認します。多くの洗濯機は蓋が閉まっていないと脱水を開始しません。

3. 洗濯物の偏りを整える

大物や厚手の衣類が偏っている場合は、取り出して分散させ、再度脱水を試みます。

4. 排水フィルターの清掃

フィルターを取り外し、溜まった糸くずや汚れを除去します。水洗いや乾拭きで清掃すると効果的です。

5. 排水ホースの点検

ホースの折れ、詰まり、接続部の緩みを確認します。必要に応じて取り外して中を確認しますが、無理に曲げたりしないよう注意します。

6. 排水ポンプの目視確認

ポンプに小物が入り込んでいないかを確認します。硬貨やボタンなどは慎重に取り除きます。ポンプ交換が必要な場合は、洗濯機修理業者に依頼してください。

7. ベルトの目視点検

背面カバーを外して目視できる範囲でベルトの亀裂や弛みを確認します。工具や分解が必要な場合は無理せず業者に任せます。

8. 電源リセットと再起動

電源プラグを抜き数分待ってから再接続し、通常コースで脱水を試みます。簡単なリセットで改善する場合もあります。

洗濯機修理を業者に依頼すべき判断基準

以下の症状がある場合は、自宅での洗濯機修理を中止し、専門業者への依頼が安全です。

• 電気系統（配線や基板）の故障の可能性
• 排水ポンプやモーターの内部分解が必要な場合
• 焦げ臭や異音がする場合
• ベルト交換やインナードラム脱着が必要な場合
• エラーコードが消えず、説明書の対応で改善しない場合

洗濯機修理の費用目安（参考値）

• 軽微な清掃・点検：0〜5,000円
• 排水ポンプ交換：10,000〜30,000円
• ベルト交換：8,000〜20,000円
• モーター・駆動系交換：20,000〜60,000円
• 電子基板交換：15,000〜50,000円 ※出張費や診断料（5,000〜10,000円）が別途必要な場合があります。費用はあくまで参考値で、機種や地域、症状により変動します。

洗濯機修理後の予防策

1. 月1回のフィルター掃除と内槽の乾拭き
2. 洗濯物は適量に分け、偏りを避ける
3. 排水ホースは年1回点検し折れや詰まりを防ぐ
4. 3〜6ヶ月に1回、洗濯槽クリーナーで清掃
5. 冬季は凍結防止のため室内設置やホース保温

定期的なメンテナンスで、洗濯機修理の頻度を大幅に減らすことができます。

まとめ

• まず確認するポイントは「蓋・偏り・フィルター・排水ホース」。多くの場合、自宅で簡単に改善可能です。
• 異音や焦げ臭、制御基板の故障はプロの業者に依頼することが安全です。
• 修理費用は部品や作業内容によって変動するため、複数見積もりを比較することが重要です。
• 日常の小さなメンテナンスで、脱水トラブルの発生を予防できます。

日本全国で対応可能、または広域エリアをカバーする洗濯機・家電修理サービス

1. J-HARB（日本家庭電化製品修理業協会）

• 全国47都道府県に提携修理会社を持つ家電修理ネットワークです。
• 専用システムから 「訪問修理」 を依頼することができます。 →
• 全国的にネットワークが広く、地域の修理技術者を柔軟に手配できる点が強みです。

2. エディオン（EDION）

• 家電量販店ですが、独自の 「訪問修理サービス」 を提供しています。
• 「家電の119番」が窓口となっており、説明には 「全国対応（当社エリア外はメーカー修理対応）」 と記載されているため、多くの地域で訪問修理を依頼できます。
• 取り扱い修理品目には洗濯機をはじめ、主要な白物家電が含まれています。

3. ストエネ（Sutoene）

• 「家電修理サポート」 という月額制サービス（550円）を提供しており、修理の手配を代行してくれます。
• 50種類以上の家電に対応し、大型家電（洗濯機を含む可能性）もサポート対象となっています。
• 利用者が自分で修理業者を探す必要がなく、同社が窓口となって調整してくれるのが利点です。