シロアリ被害の初期サイン10選|見逃さないチェックポイント

🕒 2025-09-24

シロアリは家の木造部分に忍び寄り、知らないうちに被害を広げます。特に日本の木造住宅は湿度が高く、シロアリにとって格好の環境です。早期にサインを見つけることが、家を守る第一歩です。ここでは、誰でも確認できる10の初期サインと、家庭でできる簡単なチェック方法や対策を紹介します。

1. 木材をたたくと空洞音がする

家具や床、柱を軽くたたいてみて、カラカラとした空洞音が聞こえる場合、内部が食害されている可能性があります。特に古い木材や湿気の多い部分は要注意です。確認方法としては、軽く手で叩いたり、指で押してみることも効果的です。空洞音を感じた場合は、被害の範囲を写真やメモで記録し、今後の点検や補修の参考にしましょう。

2. 掉落した翅

春先や梅雨時期に、小さな白っぽい翅が窓際や床に落ちているのは、羽アリの発生サインです。羽アリは繁殖のために巣から飛び出します。初めて見た場合は驚くかもしれませんが、冷静に周囲を観察し、どの部分に巣があるか推測することが大切です。また、翅が散乱している場合は、巣が近くに存在する可能性が高く、早急な点検が必要です。

3. 床下の湿気・カビ

シロアリは湿った木材を好むため、床下や押入れ奥の湿気やカビはリスクのサインです。湿度が高いと木材が柔らかくなり、シロアリが侵入しやすくなります。家庭でできる対策としては、定期的な換気、除湿機の使用、雨水の侵入を防ぐ簡単な防水処置などがあります。また、湿気が長期間続く場合は、木材自体の交換も検討する必要があります。

4. 壁や天井に小さなシミ

壁や天井に不自然な水染みや膨らみがある場合、シロアリのトンネルが内部で発達している可能性があります。特に窓際や水回り、屋根裏など湿気がこもりやすい場所は重点的にチェックしてください。触ってみて柔らかく感じる場合、内部で被害が進行している可能性が高いです。

5. 巣や土のトンネルを発見

地面や壁際に小さな土のトンネルがある場合、シロアリの通路であることがあります。床下や基礎部分を点検し、できるだけ早く掃除や湿気対策を行うことで、被害拡大を防げます。土のトンネルは見落としやすいので、懐中電灯や鏡を使って丁寧に確認すると効果的です。

6. 家具や床の変形

ドアの開閉が固くなる、床が沈む、家具の角が欠けるなど、木材の変形は初期被害の兆候です。特に水回り周辺の床は要チェックです。日常生活で違和感を感じたら、早めに家具を移動させて裏側や下部を確認しましょう。

7. 微細な穴や粉

木材に小さな穴や白っぽい粉が付着している場合、食害跡の可能性があります。粉の量や形状、穴の数で被害の進行度を推測できます。表面だけでなく、家具や床の裏側、壁の内部も確認することで、早期発見につながります。

8. 羽アリの集団出現

夜間に室内に羽アリが多数飛来する場合、巣が近くにある証拠です。特に照明の近くに集まることが多く、窓や換気口周辺を中心に点検すると良いでしょう。出現時期や数を記録しておくと、専門家に相談する際の参考情報になります。

9. 異臭

シロアリの糞や巣材は独特の甘い土のような匂いを発します。普段と違うにおいを感じたら、床下や壁の点検を行いましょう。匂いの強さや広がりも被害の程度を推測する手がかりになります。

10. 木材内部の柔らかさ

家具や床の一部を押してみて、スポンジのように柔らかく沈む場合は、内部が食害されている可能性があります。柔らかさを感じた部分は写真やメモで記録し、日常的に変化を観察することで、被害の進行を抑える手助けになります。

より安全にチェックするためのポイント

  1. ライトと鏡を活用する 暗い床下や家具の裏側は見落としやすいため、懐中電灯や小型の鏡で隅々まで確認する。
  2. 定期的な観察 季節ごとに床下、壁、天井などをチェックし、異常の有無を記録する。
  3. 湿度管理 湿気は白蟻の好環境です。換気や除湿、雨水対策を行い、家全体の乾燥状態を保つ。
  4. 木材補修・交換 早期に被害箇所を特定した場合、被害が拡大する前に補修や交換を検討する。
  5. 疑わしい場合は専門家に相談 早期発見が最も重要ですが、自己判断が難しい場合は、専門家に写真や状況を見せて相談するのが安心です。

日常でできる予防策

  • 家具を床から離して設置し、空気の流れを作る
  • 水回り周辺の水漏れや湿気をこまめにチェック
  • 土や木材が直接接触する場所を減らす
  • 古い木材や腐食した木材は早めに交換

シロアリは気付かないうちに進行します。今回紹介した10のサインを日常的にチェックすることで、被害を最小限に抑え、家を長く守ることが可能です。