結婚式費用の全国平均と地域差

結婚式（挙式・披露宴）を計画する際、まず全国の費用相場を把握することが重要です。2024年「ゼクシィ 結婚トレンド調査」によると、全国平均の結婚式費用は 約344万円 です。ただし、地域や会場の種類によって費用は大きく異なります。

地域別の費用目安

• 首都圏（東京・神奈川・埼玉・千葉）：約375万円 都心のホテルや専門式場は規模や設備が充実しており、費用が高めになる傾向があります。
• 大阪・名古屋：約330万円〜350万円 大都市圏でありながら首都圏より若干抑えられ、幅広い会場が選択可能です。
• 北海道：約221万円 地方都市では会場規模や物価が比較的低く、少人数婚やガーデンウェディングが人気です。
• 沖縄・リゾートエリア：約300万円前後 海や自然景観を活かしたリゾート婚が可能ですが、会場や演出によって変動があります。

結婚式費用の内訳

結婚式費用は複数の項目から構成され、会場やプランによって大きく変動します。

会場関連費用

• 会場使用料
• 料理・飲み物（ゲスト一人当たりの価格設定）
• 会場装花、装飾
• 引き出物、記念品

ホテルウェディングでは高級料理やサービスが含まれるため費用が高くなる傾向があります。専門式場では移動や設営の手間が少なく効率的にプランニング可能です。

衣装・美容費用

• 新郎新婦衣装（ウェディングドレス、タキシード、和装など）
• ブーケ・小物
• ヘアメイク、ブライダルエステ

衣装レンタルや提携美容室のプランを利用すると、費用を抑えながらも質の高い演出が可能です。

写真・映像費用

• 挙式・披露宴撮影
• フォトアルバム制作
• 映像演出（スライドショー、動画撮影）

特に動画や演出を充実させる場合は費用が上がりますが、思い出の残る演出として多くのカップルが取り入れています。

その他の費用

• 招待状・席次表などペーパーアイテム
• 演出関連（キャンドルサービス、フラワーシャワーなど）
• BGMや音響設備

ゲストへのおもてなしを重視する場合、演出や小物に費用をかけるケースが多く見られます。

自己負担額と親からの援助

結婚式費用の自己負担額は、ご祝儀や親からの援助で変動します。調査によると、親からの援助平均額は 約168.6万円 で、援助を受けるカップルが多く見られます。

自己負担額を左右する要素

• ゲストの人数：多いほど料理・引き出物・席次表などの費用が増加
• 会場タイプ：ホテル・専門式場・レストラン・ガーデンなど、費用感が異なる
• 衣装・演出の選択：オプション追加や装飾の豪華さで変動
• 地域の物価：首都圏は高め、地方は比較的低め

例えば首都圏で70名の披露宴を計画した場合、合計費用は約400万円になることもありますが、ご祝儀や親の援助を加味すると、自己負担額は約200〜250万円程度に抑えられるケースが多いです。

会場タイプ別の費用と特徴

ホテルウェディング

• 大規模披露宴、宿泊施設、アクセスの良さが特徴
• 東京例：帝国ホテル、ホテルニューオータニ、東京會舘
• 大阪例：リーガロイヤルホテル大阪、ウェスティンホテル大阪

専門式場

• 挙式と披露宴に特化、移動の手間が少ない
• 名古屋例：アールベルアンジェ名古屋
• 京都例：アートグレイス・ウエディングヒルズ

レストランウェディング

• 少人数、料理重視、アットホームな雰囲気
• 横浜例：ラ・テラス横浜
• 札幌例：ノーザンテラスダイニング

ガーデンウェディング

• 自然景観を活かした演出
• 軽井沢例：軽井沢高原教会、森の教会
• 沖縄例：アクアグレイス・チャペル

神社・寺院

• 日本の伝統を重視した挙式
• 京都例：八坂神社、下鴨神社
• 東京例：明治神宮、赤坂氷川神社

季節・時間帯による費用変動と雰囲気

季節や時間帯により会場の雰囲気が変わるだけでなく、費用も変動します。

• 春：桜や新緑の演出が可能
• 夏：屋外演出やガーデンウェディングに最適
• 秋：紅葉を背景に写真映え
• 冬：イルミネーションやライトアップ演出

また、時間帯によって光の入り方や雰囲気が変化するため、午前中、午後、夕方などの挙式時間を考慮することも大切です。

衣装・演出・ゲスト対応の費用

衣装や演出も費用に影響します。ウェディングドレスや和装のレンタル費、ヘアメイク、アルバムや映像演出などのオプション追加が費用に含まれます。

ゲスト対応として、招待状、席次表、引き出物、飲食サービスも予算に組み込む必要があります。特に遠方ゲストの宿泊や交通費に関する配慮は、結婚式場選びの重要ポイントです。

現代の結婚式トレンドと費用への影響

近年は少人数婚、オンライン婚礼、自由な演出など多様な結婚式が増えています。少人数婚では会場費や料理費を抑えつつ、アットホームな雰囲気を演出可能です。オンライン婚礼は遠方ゲスト参加を可能にし、新たな演出や映像費用の増加も考慮されます。