筋トレ初心者の1週間トレーニングプラン(週3回)

🕒 2025-09-08

筋トレ初心者がまず直面する課題は、「何をやればいいのか分からない」「どのくらいの頻度で行えば効果があるのか」「ケガをせず続けるにはどうしたらいいのか」という疑問です。ネットやSNSには膨大な情報がありますが、初心者がそのまま真似すると強度が高すぎたり、逆に効果が薄すぎたりすることも少なくありません。そこで本記事では、週3回の全身トレーニングを軸とした1週間プランを紹介します。ウォームアップからクールダウンまで網羅し、さらに「徐々に難易度を上げる方法」や「よくある疑問への回答」も盛り込みました。筋トレ初心者が無理なく、かつ確実に成果を積み重ねていくための道しるべとなるでしょう。

筋トレ初心者が抱える共通の悩み

筋トレを始める人がよく抱える悩みには、次のようなものがあります。

種目選びが分からない

SNSでは華やかなトレーニング動画が数多く投稿されていますが、初心者にとっては難易度が高すぎるものが多く、真似をするとケガのリスクが増えます。まずはシンプルかつ効果的な基本種目に絞ることが重要です。

頻度や回数が不明確

「毎日やるべきか?」「週1回でも効果はあるのか?」といった疑問も多いでしょう。答えはシンプルで、初心者にとって最も効率的なのは週3回の全身トレーニングです。これなら十分な回復時間を確保でき、習慣化もしやすいのです。

継続できない

最初の数週間で挫折する人も少なくありません。理由は「無理な計画」「成果がすぐに出ない焦り」「痛みや疲労感が強すぎる」など。正しい負荷設定と小さな成功体験の積み重ねが、継続のカギとなります。

トレーニングの基本原則

週3回のプランに取り組む前に、押さえておくべき基本原則があります。

安全第一

初心者が最も注意すべきはフォームです。どんなに重い重量を扱っても、フォームが崩れれば効果は減少し、ケガのリスクが高まります。最初は軽めの重量で正しいフォームを身につけることが何よりも重要です。

漸進性(少しずつ強度を上げる)

筋肉は徐々に負荷を増やしていくことで成長します。この「漸進的過負荷」を守ることで、停滞を避けつつ安全に強くなれます。重量・回数・セット数・休憩時間など、複数の要素で少しずつ調整しましょう。

継続性

どんなに優れたプログラムでも続けなければ意味がありません。週3回をまず3か月継続することを最初の目標にしてください。3か月経てば体力や筋力の向上が実感でき、次のステップへの自信が生まれます。

1週間のトレーニングプラン(週3回)

ここでは、初心者でも安全に取り組める全身プログラムを紹介します。各回はウォームアップから始め、最後にクールダウンを行いましょう。

トレーニング前のウォームアップ

  • ジョギングやバイクなど軽い有酸素運動(2〜5分)
  • 関節の可動域を広げる動的ストレッチ(肩回し、腕振り、股関節の動きなど)

体温を上げ、筋肉と関節を動かしやすい状態にしてから本編に入りましょう。

第1日目:下半身+プッシュ系

  • スクワット(バーベル・ダンベル・自重) 3セット × 8〜12回
  • ブルガリアンスクワット 2セット × 8〜10回(片脚)
  • ベンチプレスまたはプッシュアップ 3セット × 8〜12回
  • ダンベルショルダープレス 2セット × 8〜12回
  • プランク 2セット × 30〜60秒
  • クールダウン(下半身中心のストレッチ)

第2日目:引く動作+コア

  • デッドリフトまたはダンベルヒップヒンジ 3セット × 6〜10回
  • ワンハンドダンベルロウまたは懸垂 3セット × 6〜10回
  • フェイスプルまたはリアデルトロウ 2セット × 10〜15回
  • レッグレイズまたはヒップリフト 2〜3セット × 10〜15回
  • サイドプランク 2セット × 20〜40秒(左右)
  • クールダウン(背中と腰を中心に)

第3日目:全身ミックス+弱点補強

  • ゴブレットスクワット 3セット × 8〜12回
  • インクラインプッシュアップまたはダンベルベンチ 3セット × 8〜12回
  • シングルレッグ・ルーマニアンデッドリフト 2セット × 8〜10回(片脚)
  • ラットプルダウンまたはチューブロー 3セット × 8〜12回
  • バイセップカール+トライセップエクステンション 各2セット × 10〜15回
  • 軽い有酸素(10分)+全身ストレッチ

フォームの基本ポイント

  • 背中は丸めず中立を保つ
  • 膝はつま先と同じ方向に動かす
  • 肘や肩は自然な可動域で無理をしない
  • 息を止めすぎず、力を入れるときに吐き出す

鏡での確認や動画撮影で自己チェックすると、上達が早まります。

よくある質問と答え

Q1:筋肉痛が強いときは?

無理に次のトレーニングをせず、軽いストレッチやウォーキングで回復を促しましょう。筋肉痛は必ずしも良いトレーニングの指標ではありません。

Q2:有酸素運動は必要?

目的次第です。減量が目的なら週2〜3回20分程度の有酸素を追加すると良いですが、筋力アップを優先する場合は控えめで構いません。

Q3:器具がない場合は?

自宅では自重トレーニングに切り替えましょう。プッシュアップ、スクワット、ランジ、ヒップリフトなどで十分効果があります。

難易度を徐々に上げる方法

重量を増やす

最もシンプルで効果的。扱える重量が軽く感じられるようになったら、2.5〜5%ずつ増やしていきましょう。

回数を増やす

例えば8回が余裕になったら10回に伸ばし、達成できたら重量を上げて再び8回に戻す方法です。

セット数を追加

2セットを3セットにするなど、全体のボリュームを増やすのも有効です。

テンポを変える

動作のスピードを調整すると同じ重量でも負荷感が変わります。ネガティブ動作をゆっくり行うと効果的です。

休憩時間を短縮

インターバルをやや短くすることで持久力と集中力を鍛えられます。ただしフォームが崩れるほど短くするのは避けましょう。

12週間の進め方

  • 1〜4週目:フォーム習得と習慣化を重視
  • 5〜8週目:少しずつ重量や回数を増やす
  • 9週目:強度テスト(5回限界重量など)で成長を確認
  • 10〜12週目:バリエーション導入とデロード(軽めの週)で回復を図る

記録と振り返り

ノートやアプリで「種目・重量・回数・感覚」を毎回残しましょう。週単位で疲労や睡眠の質を振り返ると、無理のない進行ができます。月ごとに扱える重量やフォームを見直すことが、成長を実感するポイントです。

初心者が陥りやすいミス

  • 重量ばかり追ってフォームを崩す
  • 休息を軽視し、疲労が溜まりすぎる
  • すぐに新しいプランへ飛びつき効果を実感できない
  • 栄養をおろそかにする

これらを避けるだけで、挫折率は大きく下がります。

まとめ

筋トレ初心者の1週間トレーニングプランは、週3回の全身トレーニングで安全に続けられることを最大の特徴としています。最初はフォームと習慣化を優先し、小さな成長を積み重ねてください。3か月継続すれば、体力の向上や身体の変化を実感できるはずです。今日からウォームアップ、主要種目、補助種目、コア、そしてクールダウンの流れを守り、無理なく継続をスタートしましょう。